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2007年04月17日の記事は以下のとおりです。

事務室の窓から(その2)

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  (写真はロケット滑り台で遊ぶ新入園児)

 また新入園児の思い出話をひとつ。
10年ほど前のお話です。その年は男の子だけ3人、大声で泣き続け事務室にやって来ました。そのうちのひとりは私が側に寄る事も嫌がるのです。私は右手と左手にひとりずつ抱き、いつでも飛び出せる状態で事務室の窓からもうひとりの子を見守ることにしました。
 その子は「お母さんが来るまで待つ!」と言いながら門にしがみつき離れようとしません。しばらくの間、お母さんが来るまで大きな目に涙をいっぱいためて門で待つ日が続きました。でもそのうち時間をみつけては担任が一緒に門のところで道路や車を見たりしていくうちに、担任には心を開くようになりました(両腕に抱えたふたりは2日でクラスに戻りました)。
 その子達が卒園の時、4歳児の記憶とはどんなものなのかと思いながら「泣いて大変だった時に抱っこしてたの覚えてる?」と聞いてみました。ふたりとも恥ずかしそうな顔をしながら「うん!」とうなづき、ニヤリと笑いました。そして、見守っただけの彼は卒園式の時に、私に記念品を贈る係になり、立派に役を務めました。私は入園当時を思い出し、涙が溢れて困ったものでした。
 幼稚園は子どもにとって、初めて親から離れなければならない試練の時です。先生達の話から、最初に泣いて手がかかった子ほど『自分を表現できる』ということなので早く園生活になじめるということです。
 子どもには苦労させたくないという親心から、守り過ぎたり手や声をかけ指示を与え過ぎると自信がなくなり、失敗を恐れて自分から行動できなくなります。幼稚園時代は、失敗したり我慢したり、他人の気持ちがわかるよういろんな経験をすることが大切なのだと白梅幼稚園の先生達は話しています。

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