(文:佐々木)
子どもたちがホールで遊んでいる最中に「先生、おばけ屋敷やりたいから、カーテン(暗幕)閉めてください。」と言われ、暗幕を閉めると、暗くなった雰囲気で思い出したのか突然「映画館にしよう。」と言い出し、一緒にいた子どもたちも同調して映画館をすることになりました。映画館ってどうするのかな?と思いながら見ていると、暗幕がスクリーンになり、遊んでいたマルチパネの家が観客席に早変わり、その後ろにナレーターがいてお話をするという感じでした。
プログラム1番は「アナと雪の女王」。そら組のKちゃんがナレーターになり、創作しながらお話をしていました。
映画1本で終わりかな?と思っていると、ナレーターに興味を持ったほし組やいちご組の子どもたちも「お話をする人になりたい!」と言い、順番にやることになりました。プログラム2番は「プリキュア」のお話。ナレーターはほし組のCちゃん。プログラム3番は「アンパンマン」のお話。ナレーターはいちご組のR君。
それぞれ、自分の好きなお話を選んだようです。ナレーターはお話を創作して語り、またお客さんは話を聞きながらスクリーンに自分だけの想像の絵を描き、ジーッと見入っていました。
見えないものを見ることのできる子どもならではの世界。お客さんのために一生懸命お話をしているナレーターの子どもたちと、スクリーンに引きつけられている子どもたちの姿に感動しました。まるで、魔法の世界にいるようでした。
子どもたちの発想や意欲、お互いを認め合いながら進めている姿勢は日常の保育の中で育まれてきたもの…と思いました。