紙くださ〜い!
- 2008/07/31 13:54
- カテゴリー:子どもの生活の中から
写真は、5月頃の自由遊びの様子
いろんなクラスの子達が、職員室に「紙くださ〜い!」と貰いに来ます(広告紙です)。
『そんなに持ったら、バラバラになって片付けるのが大変だよ―!!』と、私(事務)は思いながら黙って見ていました。
案の定、A君が職員室の前で全部撒いてしまいました。
そのまま行こうとしたので
「きちんと片付けてくださいね」
と言うと、A君は一生懸命拾い始めました。
一緒に来た子が
「オレのじゃないから…」
と居なくなり、困ったA君は友達を呼びに保育室に戻りました。
縄跳びをしていた子が無理やり連れて来られたようです(手に縄を持っていました)。その子も理由をつけて、手伝わないで居なくなりました…。
仕方がないので、A君一人で結構時間をかけて、きれいに片付けて行きました。
今までの話だけでは皆さんは、最初に逃げた子と連れてこられて手伝わなかった子が「ひどい」「ずるい」と思うでしょう。
ところが、担任にその話をしたところ、毎日の生活の中でその逆のケースをA君はよくしているのを見かけるらしいのです。
ため息をつきながら、独り言でブツブツ文句を言い片付けたA君は、つらく寂しかったかもしれませんが、相手の気持ちがわかる良い経験をしたのだと感じました。
こうしてやさしさが身についていくのでしょうね。
私の座右の銘より…「体験より優る学習はない」