【 Mちゃんのお母さんから 】
娘がそらぐみさんとなり、白梅幼稚園での発表会は最後の年となりました。
発表会の数週間前から、取り組みの様子を話してくれた娘。歌って踊ってせりふを言って。ほんとうに楽しそうで、毎日気持ちが向かっているなと感じておりました。以前から音楽があれば踊りだし、歌を作っては歌いだす娘でしたが、目標に向かってみんなで考えたりする中で、別の楽しさや難しさも経験した様子。いい時間を過ごしてきたようでした。
みんなで側転の練習を頑張ってきた努力のアンダー・ザ・シー、歌詞に入り込み強い気持ちを感じたぼよよん行進曲、一方でしっとりと気持ちをこめたひこうき雲。
ひとりひとりの表現がしっかり見える大型紙芝居には、一緒に観ていた祖父母がこれはいいなあと感激しておりました。
劇ごっこでは、子供たちが考えたストーリーとみんなの一生懸命さに引き込まれ、泣いたり笑ったり。
子供たちの発表の時間、娘がしてくれた話を思い出しながらここね!と微笑んだり、がんばったね!と思わずつぶやいてしまったり。どの発表も、ふだんの園生活が見えるところが嬉しかったですし、少し緊張しながらも自然体で発表している子供たちからは、たくましさも感じられました。
子供たちが大きく大きく見えた発表会。みんなで時間をかけて話し合い、一生懸命取り組んだからこそ、向かう気持ちも強くパワーになるのでしょうね。心にぐっと響いてきました。特にそらぐみさんは、これまで体や心に沁みこんでいたたくさんの経験が、ぽんと出てきたように感じました。白梅だからこそのこのような取り組みは、時間も労力もかかるものだと思います。我慢強く子供たちを見守って導いてくださっている先生方には、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
子供たちの根っこ、太くたくましくなっていますね。生活発表会で垣間見えた子供たちの成長。じっくり張ってきた根が、栄養をたくさん吸収していることを感じました。親が思っている以上に、子供たちには自分で考える力が付いて、話し合って解決することができるようになってきているのですね。子供たちの力ってすばらしいと思います。時間がかかることではあるけれども、辛抱強く待つことを心がけようと思った、それを思い出させてくれた生活発表会でした。
発表会を終えた後の子供たちのいい顔。心に残るものでした。自信と達成感からでしょうか。のびのびと歩く後ろ姿に、またひとつ感じた帰り道です。
【 Tくんのおじいちゃんから 】
二人目の孫も一人目同様、白梅幼稚園にお世話になっています。
その孫も今年、年長さん(そら組)になり、今回の発表会が最後です。ジイジ、バアバ二人とも、とても楽しみに参加しました。会場に着いたたら、お父さんやお母さん、園児の兄弟、姉妹等でいっぱいで、始まるのをとても楽しみにしている様子が伝わってきました。
はじまりのことばからスタート。ステージでは少し緊張気味の子も見られましたが、みんなニコニコして明るい姿が印象的でした。その後、年長さんは歌、大型紙芝居、そして劇、遊戯と本当に大活躍でした。それらの発表を観ていて年長さんの子どもたちみんなに共通した点があることに気づかされたのです。
1つめは、子どもたちみんなが、発表することが楽しくてしょうがないというふうにニコニコしていたこと。
2つめは、歌や劇や遊戯等で一人一人が生き生きと、それでいてのびのびとして自分たちから進んで取り組んでいたこと。
3つめは、演技や動作等、技術的にもう少しと思えた子もいたけれど、一人一人がその子なりに工夫して個性的に表現していたこと。
4つめは、相手のことを思いやる気持ちがいろいろな場面で観られたこと。(具体的には劇で台詞を忘れたり動作がなかなか出てこない子に対しても、せかしたりせずゆっくりと待っていて、助け船を出してくれる等の様子が見られました。)
5つめは、バアバの感想ですが、歌や踊りのセンスが良く表現力が豊かだったこと。
う~ん、子どもたちに共通したこれらの姿はどうしてなんだろうと不思議に思い、気にかかっていましたが、最後の園長先生のお話にその答えがありました。
子どもたちの自主性を重んじ、指導したいのをぐっと我慢し、子どもたち同士の話し合いや試行錯誤の過程を大事にしながら、困った時にすっと手を差し伸べてくれるという温かな支え、それらがあってこその発表会だったのだなあと感じさせられました。
答えを教えてあげるのは簡単だけど、それでは本当に子どもたちの力にはならず、これからますます大変な時代に、自分で考え、自分で判断し、自分で実行し、生き抜く力をこのような小さな時から育てていただいていることに感謝いたします。どうもありがとうございました。