(文:園長)
子育ての悩みや親と子のあり方等を気軽に話し合い、お互いに学び合う集い「白梅おやっこ」を、2学期は全部で5回計画しました。このうち1・2回目はテーマを「幼児期の自立(自分でする力)」、3・4回目はテーマを「幼児期の自律(自分をコントロールする力)」として実施しました。
同じテーマの時は日にちも変えましたが、時間帯も朝の子どもの登園に合わせた午前と降園の迎えに合わせた午後に分けて実施しました。
会の前半は、各クラス担任がその時々の願いや思いを込めて選んだ子ども達の様子を、スクリーン上でたくさん見ていただきその後話し合いに移りました。お茶を飲みながらの話し合いでは、その回のテーマにより進められていきますが、困っていることや幼稚園に聞いてほしいこと等いろいろな話を出していただきました。
5回目の12月10日(木)は、年長児の保護者を対象に「小学校入学前に心がけたいこと」というテーマで実施します。講師には城南小学校の教務主任の先生をお願いしています。
3学期は、クラス毎の「おやっこ」を予定しています。たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。
「白梅おやっこ」に参加された保護者の感想
【Rちゃんのお母さんから】
白梅幼稚園には、上の子が年中組から下の子が年少組からお世話になり通年で3年目になります。
「おやっこ」は日々の幼稚園での活動の様子を画像を通して解説して下さる時間と、昨年までと同じテーマに沿った子育てについて話す時間の二部構成です。
前者では、協力しての遊具の片付け、他のクラスと一緒の散歩、年長児製作のプラネタリウムへの招待などの異年齢クラスとの交流など、園児一人一人の日々の成長を見ることが出来て、微笑ましく暖かい気持ちにさせてもらいました。
後者では、テーマはあるものの家庭における子育ての悩みや困り事を話し合う場で、先生方との一歩踏み込んだ会話の中で、先生という立場以上に親としての経験を基にした適切なアドバイスをいただきました。お母さん方とは、うちだけじゃないという共感することで少しずつ気持ちが楽になりました。
今回の「おやっこ」は、「家庭でのルールの大切さ」を改めて振り返る良い機会でした。決めたことを都合によって変えないという親自身の自己コントロール力=自律でもあること。物やメディアに溢れた社会になっているからこそ、むやみに物を(買い)与えないこと。物より心と愛情で子育てをしようという結論に至ったかと思います。
我が家は同居している家族が居ないので、母の私が子供達と「どうする?」と時間やルールを決めていますが、些細なことで悩みや不安は尽きないものです。
「おやっこ」に限らず白梅幼稚園の先生方はその都度相談に乗ってくれますので、自分で抱え込まずに話してみればいい解決法を提案して下さいます。
今年度の「おやっこ」で今現在の自分と子供の状況を見つめ直し、私にとっては最後になる来年度の「おやっこ」は親子それぞれの心身の成長が伴っていたか確認できる場になればと思っています。
【M君のお母さんから】
我が家では末っ子が年長となり、長年お世話になった幼稚園とも最後の一年を過ごしております。
もともと私自身、人前で話すことが大の苦手で幼稚園や小学校の懇談会では、“人前で話をする時は自分の考えがまとまっていなくてはならない”と身がまえてしまうのです。
「おやっこ」に参加し始めの頃は、何を話そうか数日前から頭を悩ませたりメモしたり・・・しかし参加してみるととても和やかな雰囲気で、毎回、出て良かったと思いながら帰ってきます。私が、いつも良いなと感じることの一つには、自分の話をしている時にまわりのお母さん方が共感したり、何かを思ってくれてるように頷いてくれたり笑顔で聞いてくれるということです。話をすることも大事ですが、人の話を聞く姿勢にとても感動し見習わなくてはと感じました。
そのようなお母さんといつまでも親身に話を聞いてくださる先生方とゆっくり話をする機会は、とても貴重なことであったと思います。
テーマはありますが、その時に困っている事や聞きたいこと、聞いてほしいことを話せる場であると思います。他のお母さんの子育での仕方や何かあった時の対処の仕方、接し方を聞き、凝り固まった自分の考えをほぐしてくれます。
子どもの話をしながら自分自身がリフレッシュできる場だったと思いました。
先生方、一緒に参加することが出来たお母様方ありがとうございました。