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家族旅行

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【画像:数少ない女の子達の遊びを写してみました。今年度の白梅には、男の子は女の子の倍います!】

 夏休み明けにK君が、早速お話に来てくれました。
K君は、いままでも職員室にやって来ては前の日の出来事や家族の話をして、保育室に帰って行きます。
 職員室は「居座ってはいけないお部屋」ですが、K君のように目的があり、用事が済むと帰って行くのは構いません。
 以前、「担任だけではなく、いろいろな立場の人と関わる事も大切」と前副園長の小山先生がおっしやってくださって、保育の邪魔をしているのではないかと心配していた私(事務)は、ほっとしたものでした。
 確かに、子ども達も私(嶋田)が「教諭ではなく事務」ということを理解していて、(長々と話を聞いてくれるということもあり)いろいろな話を聞かせてくれます。

 K君は、夏休み中に家族で旅行に行った話しでした。
K君の心に一番残ったことは、旅先での見たり聞いたりしたことではなく、ホテルの駐車場にとめる時の難しさと、それをこなしたお父さんの運転技術の素晴らしさだったようです。

 親は、子どもに有名な美しい場所を見せたいとか、その土地のおいしい物を食べさせたいとか、大人感覚で旅行に連れて行くことが多いものですが、実は、子どもはいつもと違う環境でのお父さん、お母さんを見ているのですね。

 K君は「お父さんは車の運転がうまいんだ!」と、嬉しそうに職員室を出て行きました。
 少しして…窓から顔を出し「さっきは聞いてくれてありがとう!」との言葉に、私は驚き感心すると同時に「私も少しは子ども達の役に立っているのかも…」とうれしくなりました。

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