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2006年03月09日の記事は以下のとおりです。

白梅幼稚園を卒園して

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白梅幼稚園は、今時めずらしい。
園バスのない、徒歩通園を原則とする幼稚園です。
通園時には、空、岩手山、よそのお宅のお庭、道の雑草に目が行き肌で季節を感じることができます。親子の会話もはずみます。小学生へ向けて歩くこと。交通安全に気をつけることも、自然に身につきます。
 雨の日、暑い日、寒い日はちょっと大変ですが、園長先生は同じ思いをして、園庭でじっと立って、皆を笑顔で迎えてくれます。
 また、、園児のお迎えの時は、園庭で母親たちがクラスごとに集まり、雑談しながら子どもを待ちます。そして、担任の先生からその日のクラスの様子を教えてもらいます。私はとても楽しみな時間でした。
 過ぎ去ってみると、幼稚園の徒歩通園の時間は、親子にとってとても大切な時間だったと思います。

園長先生は、中学校の校長先生をなさっていた方で、幼児期から中学校まで、先を見通して教育なさって下さいます。
たとえば、「聞く」ことが大切なこと、そして自分の言葉で「話す」こと、が大切なことを私たちに話してくださいます。

白梅幼稚園は、「自分でできることは自分でしましょう」という方針で、時に子どもは先生に、(助けを求めたのに)「自分で考えなさい」と言われ、先生の態度を冷たく感じることもあるようです。
大人が手助けするのは簡単ですが、自分でなんとかしようとする力を身につけることは、とても大切です。少子化で大人に囲まれて、育つ子どもたち、今いろいろな事件が起きていますが、自分でなんとかする力がついていればこそ、子どもたちは逞しく成長していけると思います。

冬には、学年ごとの発表会がありますが、子ども達の自主性を重んじた発表会で、びっくりします。年長ともなると、おどりは自分達で振り付けし、劇の内容は、普段の遊びや視聴している絵本やお話等から自分たちで何度も何度も話合いストーリーを作る様です。聞く」こと「自分の意見を言えること」ができて初めて、話合うことができるのではないでしょうか。

 白梅幼稚園は、既製品のすばらしいもの、見栄えのいいものはありませんが、心を大切に育ててくれる、すばらしい幼稚園です。

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