



今日は、子どもの嘘と思い込みについてのお話です。
先日、年中担任の坂東先生に
「嶋田先生、○子ちゃんにペロペロキャンディ上げてないですよね?」
と言われ、おかしな事を聞くものだと思い、詳しい事を聞いて見ました。すると…
○子ちゃんのお母さんから「うちの○子が昨日、職員室でペロペロキャンディをもらって食べたと言うのですが本当でしょうか?」とたずねられたそうです。
職員室には残念ながらペロペロキャンディはありません。しかも私は、あの棒がついた飴が苦手です。
また今日は、年少担任のあかね先生に「嶋田先生、☆子ちゃんのお母さんから子どもならではの可愛い話を聞きました。」と言われました。それは…
この前まで年少組の部屋には金魚が2匹いました。
ところが、寿命で1匹が死んでしまったのです。
☆子ちゃんは、その金魚が私(嶋田)の机の引き出しに住んでいると信じて疑わないのだそうです。それは、☆子ちゃんにはお兄ちゃん(白梅の卒園児)がいて、幼稚園時代に職員室にあるパソコンにとても心を魅かれ、私の机には「何でもある!」と思い込んでしまったのだそうです。お兄ちゃんは「嶋田先生の手前の机の引き出しの中」と、詳しい場所指定までしています。
以前からその話を聞いていた☆子ちゃんは「あの金魚も住んでいる!」と思ったのでしょう。
どちらも大人から見ると、荒唐無稽なお話です。でも本人からすると真面目に、願望が本当のことになってしまっているのです。
このことについて調べてみたところ…
『7歳前(個人差あり)の子どもには「心の中の世界」と「心の外の世界」を区別出来ないのです。これは生理的なものなので、教えても理解できない。これを「嘘をついた」と善悪につなげて子どもを責めると、子どもは心の世界を育てることが出来なくなるばかりか、自己肯定観が低くなり、いつでも言い訳を考え、やがて「嘘」が上手になる』と書かれてありました。
確かに私も子どもの頃は、いろんな夢を見ていたように思います。しかし、小学校に入るようになったら、嫌でも現実がわかってきましたから、○子ちゃんや☆子ちゃんのお母さんも心配しなくてだいじょうぶですよ。(もちろん、他人に迷惑をかける嘘はいけませんよ。)
それにしても「職員室」は子ども達にとってミステリアスな魅力があるところなんですねぇ…ふ・ふ・ふ…!!
(実は…私の手前の机には、引き出しがついていないのです…)