ともだちほしいなオオカミくん(年中)
- 2009/12/03 09:28
- カテゴリー:子どもの生活の中から
白梅幼稚園の生活発表会の劇は、ストーリーも道具も子ども達が考え、作ります。
白梅の子ども達は、年少の頃から「自分で考え 自分で決めて 自分から進んでやる子」の教育方針が身につく様にしていますから、年中・年長にもなるとクラスの中での話し合いは素晴らしいものがあると私(嶋田)は感じています(もちろん、ストーリー性を持たせるよう導いていく先生達の努力もあります)。
今日は、12月5日(土)に行われる年中組の発表会の中から、劇のストーリーをみなさんにお知らせしましょう。
これは、絵本を見て始めた「劇ごっこ遊び」の中から、子ども達が一番喜んで展開を進めていった物から選ばれました。他には「大きなかぶ」「どうぞのいす」も候補にあがりました。
―――ともだちほしいなおおかみくん―――
げんき森のオオカミは、元気がありません。
その訳は…「友だちが欲しい!」のです。
そこでオオカミは、森に向かって「誰か出て来ておくれ!」と叫びました。
すると、うさぎがやって来ました。
オオカミは「僕の姿を見るとビックリするかも」
と、草の中に隠れて待っていました。
うさぎ「そこに隠れているのは誰?」
オオカミ「僕は耳が大きいんだよ」
うさぎ「ウサギの仲間?」
オオカミ「違うよ」
うさぎ「違うならダメ!」
と、うさぎは森の中に帰って行きました。
次々と、豚が…、キツネが…、タヌキがやって来て、同じ様に質問します。
その度にオオカミは、それぞれとの共通点「豚…鼻が大きい」「キツネ…しっぽが大きい」「タヌキ…体が茶色」を言いますが、どの動物達にも「違うならダメ!」と逃げられてしまいます。
そこでオオカミは、また森に向かって叫びます。
「だれか…!」
すると、さっきの動物達全員が出て来たので、オオカミはやっとみんなの前に姿を現しました。
動物達は、その姿に驚き、倒れ、それぞれが仮病を使い友達になれない理由を言うのです。
オオカミは仮病と気付かず、みんなを助けようと病院から病気を治すうちわを持って来ます。
あおいであげたりして一生懸命に親切にするのですが、動物達は怖がって逃げてしまいます。
オオカミは、悲しくて寂しくて泣き続けました。
それを見た動物達は、オオカミのやさしさに気付き、今までのことをわびてオオカミを仲間に入れてあげるのです。
みんなで仲良く輪になって、楽しそうに遊び、オオカミは念願の友達が出来て「よかったね!」
…というストーリーでした。セリフは子ども達が考えているので、当日に予想外のセリフが出たりして面白いですよ♪