新年度を迎えるにあたって
- 2011/04/05 11:43
- カテゴリー:子どもの生活の中から
4月1日の職員会で、園長先生から、教職員に向けて次のようなお話がありましたので抜粋してお伝えします。
新年度を迎えるにあたって H23・4・1
昨年度は、白梅幼稚園創立30周年を行いました。今年度は30年目を一区切りとすると新たな1年目となります。文字通りはじめの一歩です。
新メンバーを迎えて全教職員8名での「新たな一歩のスタートです。」
お互いに新鮮な気持ちで第一歩を踏み出しましょう。
お一人一人が、ご自分の果たす役割を再認識なされて、お互いに協力し合って、創立当時からの当園の信条・・・子ども中心の保育・・・「自分で考え・自分で決めて・自分でする」子の育成を目指して教職員全員一致で取り組みましょう。
昨年末から、急きょ国主導の幼児教育の改革が浮上し、全国的に私立幼稚園の置かれている状況が先行き不透明となり、ひょっとすると、ここ1・2年で大幅な改革が実施されるかもしれないという、危機感を感じる状況にありました。
ところが、大震災の発生により、緊急にその対策と、長期にわたり全国民が叡智を集めその復興に一丸となっていかなければならない状況化になってしまった今日、それどころで無く一時的に影を潜めている状況にあります。
とは言え、私たちの使命は、保護者から期待を込めてお預けして頂いた、今目の前にいる子ども達の保育に全力を尽くし、その期待に応えることだと考えます。
そのことから、新年度のスタートにあたり私が日頃お話して来たことや、考えている事を先生方にお話してご理解を得たいと思います。
私の考えている幼稚園は、子ども達やお母さん方にとって太陽のような存在でありたいと思っています。北風と太陽のお話のように、まず温かさで満ちた園でありたい。それが十分行き渡った時に、初めてこちらから話す厳しさも理解してもらい受け入れてもらえると思うからです。
また、今までと同様に転園してきた子は勿論、他園で適応できなかった子も、すんなりと入り込める雰囲気に満ちた幼稚園であり続けたいと思っています。
その為には、まず私達教職員集団一人一人が自分に厳しく、周りの人に優しく、自分を律し、長幼の序を忘れずに、常に全体の和を考えながら、まずそれぞれの役割をきちんと果たし、それで終わりとせず仕事を見つけ進んで行動するように心がけましょう。お互いに思ったことを忌憚なく話し合うには、どういう風に話せば和を壊すことなく話し合えば良いかもお互いに考え合いたいものです。
また、幼稚園あっての私たちです。今バトンを受けている一員として誇りを持ち、その一員としてのみならず、一人の社会人として園内外での言動には十二分に気をつけて白梅幼稚園の一員に恥じない様に努めましょう。
人が人を教育(保育)するということは、大変難しいことです。私たちも完全な人間ではありません。それを自覚した上で、自分の力(今まで蓄積してきた)をフル回転し全力で対応し、もしうまくいかなかった時は、自分で考え直しまた実践する。その間、迷った時は他の先生方にアドバイスを仰いだりする。この繰り返しでしょうか。
うちの幼稚園は、保護者の方々から、どの先生の対応もぶれが無く同じで安心ですと言われます。これは大変大事なことです。お茶の時間等に子どもの話がたくさん出ることを期待します。
私は、高校の先輩の一言で教師を志しました。「先生は一生先生だよ」との一言です。
教師の仕事は、やってもやってもこれで終わりということがありません。反面手を抜こうと思えば手を抜けます。子ども達は、先生方が一生懸命自分に関わってくれたことは、幼稚園児でも心のどこかに必ず残っていると思っています。長い人生の中で何かの折に突然思い出すことがあると信じています。
子どもへの対応についても、黙っていても先生に寄って来る子だけでなく、なかなか寄って来ない子にも同じように関わってください。どのように関わればどの子にも関われるかを考えてください。
保護者の方への関わりも同様に、関わり方をそれぞれに考えて下さい。
保護者の方とは、とっかかりを何にするか、日頃から模索しておくことが良いと思います。とにかく基本は話を聞く雰囲気をつくり、まず良く聞くことが大切です。
保護者との信頼感を築くために、日常的に連携を密にする、具体的な方法も各自で工夫してみてください。
今後の課題としては、より地域に開かれた幼稚園にするためにはどうしていけばよいか、初めて70名を割ってのスタートです。何をどう工夫して行けば良いのか。3階の活用は、何があるか等々たくさんあります。
…等、白梅幼稚園の基本教育方針や教師としての心構え、これからの白梅幼稚園についての願いを込めて話されました。
私たち教職員は、園長先生を中心として、これらのことを心に留め、子ども達のために努めて行こうと改めて思ったのでした。