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僕のじゃない!(年中)

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 【写真は、年中児の遊びと空き箱利用のロボット】

 先日、年中組のK男くんが内ズックを手に大泣きしていました。
担任のW教諭が理由を聞くと
K男「僕のと違う!」
見ると、ちゃんとK男くんの名前が書いてあります。
W教諭「K男くんの名前、ここに書いてあるよ。」
近くにいたA子ちゃんもB子ちゃんも口々に
「だから書いてあるでしょ!」「本物だよねぇ!」
何と言われてもK男くんは納得がいかず泣き続けます。

 W教諭は困って、園長先生のところにK男くんを連れて来ました。
園長先生は、書いてある名前を読んで「K男くんのですよ。」と言っても、K男くんは信じてくれません。

 そこでW教諭は
「どうして違うと思うの?」と訊いて見ました。
K男「だってね、W先生が書く僕の名前は、ここ(と指差し)がはねてるけど、このズックのははねていない!」

 それは、ひらがなの『り』の字だったのですが、左側を中にはねる人と、流す人がいますね。
突然、今日それに気付いたらしいのです。
W教諭ははねていて、K男くんのお母さんはず―っと前から流していたのです。
いままでお母さんの字だけを見て、正しいと思っていたはずなのに、ある日突然担任の先生の方が正しいと思う。
 これが幼児の不思議なところです。でも、それだけ注意して見るようになったということですね。

 この後、降園時にW教諭は、K男くんのお母さんにこの話をしました。お母さんは不思議そうな顔をしながらも、マジックを借りて『り』の字にハネをくっつけて、親子仲良く帰って行きました。
めでたし、めでたし…。

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