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2013年07月02日の記事は以下のとおりです。

白梅おやっこ

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【画像:片付けの時間】

 1学期は各クラスごとの“おやっこ”とテーマごとの“おやっこ”合わせて8回を計画し、実施致しました。たくさんのお母様方に出席していただきまして、ありがとうございました。

 出席してくださいましたお母さんに“おやっこに参加しての様々”をお願いしました。


 「おやっこに参加して」

 ここ数年「おやっこ」というテーマを決めて、でもいろんな話に広がりながら園長先生や小山先生を囲んで、みんなで話をする機会があります。

 学年によって悩みもいろいろですが、すべてに言えるのは、大丈夫です!っていう事です。子どもも小さいなりに自分で考えています。失敗を重ねてできるようになります。小山先生がいつも話している「失敗する経験をさせて下さい」ですね。そして白梅のモットーの「自分で考え自分で行動する。」ですね。

 ただ、小さいこの時期に多いのは、年の近い兄弟がいて、まわりに心ない事を言われたり、母自身余裕もなく、なんでこんなに大変で苦しいんだろうと思う方がほとんどのように思います。でも口に出したら自分が壊れてしまいそうで我慢したり、自分の弱いところを見せたら負け的な感情の人もいたり、一人で抱え込んでしまう人も多いと思います。みんな、こんなに頑張っているのに、悪いのは母だけど、一人でしょい込む必要はないと思います。

 今の状況と言うのは、例えるなら、「旅の電車」です。
今私たちは“白梅幼稚園”という電車に乗って、同じ方向へ旅をしているわけです。白梅列車の中にも、それぞれに、まだ顔をあげられずに下を向いて座ってる人の車両や、まじめに子育てを話し合いたい車両や、楽しく旅をしようよと笑っている車両や、いろんな車両があり、その車両の中でもいろんな席があるわけです。どの車両が正解というわけじゃないんです。

ただ、そうやって、近くにいる人と話す事で、“あら、うちだけじゃないのね。みんないっしょだわ”と同じ方向に走っている人たちと話す事によって、気が楽になり、いろんな話を聞いて自分なりの答えを見つけていける仲間になれる人が白梅列車にはのっていると思います。

どの車両でも、先生たちがちゃんと子どもたちに、次の列車に乗るための事を教えてくれます。家でルールを教え込んでから電車に乗らなければならない、というわけじゃないのも白梅列車ならではだと思います。
でも、次の駅に着く頃には根っこのルールが根ずいています。

これから、幼稚園卒園、小学校入学、卒業、中学校入学など、いろんな大きな駅で乗り換えていろんな電車に乗っていくわけです。そして、一緒に乗っていたと思っていた子どもたちも、それぞれの列車に乗って進んでいる事も気がつきます。子どもが大きくなれば、それぞれに悩みも変わってきます。そんな時に、笑って話せる仲間がいる事は大切だと思います。同じ方向の電車に乗ってる人と話す機会になるのも「おやっこ」なのかなと思っています。

 もちろん、大丈夫だといって何もしなくていいのかというのも違うと思います。しつけは、“つ”のつく歳までっていう昔からの話があります。ひとつ、ふたつ、みっつ…ここのつ。だから9歳まで。まあ、この歳というのではなく、長い目で見ろって事ですかね。私は、親は子どもが一人で生きていけるように社会のルールや、人への思いやりなどしつけをするのが親の役目だと思います。そして、子どものために頭を下げてなんぼという事でもあると思います。“すいません”と謝る事とそれを子どもにも見せる事、そして、“ありがとう”と頭を下げる事も必要だと思います。

 答えを先生が教えてくれるわけでも、魔法の言葉があるわけでもないですが、同じ方向を向いている人たちと話をして、話すだけでも楽になりますし、先生や他のお母さんからヒントをもらって、自分の子どもにあった方法を見つけていける機会として、“おやっこ”という会は、大切な時間でもあると思います。

 最後に、子どもたちは、どんな列車を選ぶにしても、自分で選び、自分で考え、進んでいきます。親が思うきれいな電車や線路じゃないかもしれません。でも、子どもの力を信じて大丈夫な根っこを白梅幼稚園では育ててくれます。「おやっこ」は、親子の旅の情報収集の場って感じでしょうか。どんな列車に乗ってるのか、これから先どんな景色が広がっているのか、他にどんな名所(危険な場所?!)があるのか、おやっこ情報誌を見て、どういう旅にするのかは人それぞれです。
みなさんにとって、「おやっこ」が、旅のプランを作るお手伝いになるように願っています。

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