母子とは…
- 2009/09/03 12:27
- カテゴリー:子どもの生活の中から
【画像:ステキな笑顔の白梅の子ども達】
私(嶋田)の友人で、娘さんが他の幼稚園の教諭(まだ1年目)をしている人がいます。
その娘さんが、自分のクラスのある女の子のことを心配して悩み、家でお母さんに相談したそうです。
(仮にその女の子をA子ちゃんとします。)
A子ちゃんにはお兄ちゃんと、生まれたばかりの弟がいます。お母さんは、おそらく子どもの世話で忙しいのでしょう。割と行動がゆっくりなA子ちゃんをいつも「早くしなさい!」と怒ってばかりいるそうです。
それでもA子ちゃんは、幼稚園では伸び伸びと明るく、お友達とも遊んでいましたが、夏休みが明けた頃から元気がなく、私の友人の娘さんは心配していたそうです。
ある時、A子ちゃんに
「お母さんと赤ちゃんは元気?」
と聞いてみたところ、A子ちゃんは悲しそうに
「お母さんは、赤ちゃんが一番かわいいって…A子のことは産まなきゃよかったって。お兄ちゃんもA子に『死ね!』って言うの…」
と言って泣き出したそうです。
私の友人の娘さんは、こんなに小さいのに、一番愛して欲しいお母さんに存在を否定され心を痛めていたことをかわいそうに思い、どうしたらA子ちゃんのお母さんにわかって貰えるのか悩んで相談してきたとのことでした。
私は、事務で教育のプロではありませんから、適切なアドバイスはできませんでしたが、とりあえず、娘さんの勤める幼稚園の園長先生や先生方に相談するよう伝えました。
兄弟喧嘩で「死ね!」と言うことはあるかもしれませんが、自分を一番理解してくれて、守ってくれるべきはずのお母さんに存在を否定されることはあってはならないことだと、私は憤りを感じました。
万が一、イライラしていて、つい言ってしまった言葉でしたら「あの時はごめんね」と、フォローしてあげてください。『親子』とは、喧嘩をしても心から謝れば許し合えるものですよね。むしろ絆が強くなったりするものです。
私の場合は、2人目の子を産んですぐに亡くしているので、「子どもは、元気で生きているだけでありがたい」と思ってしまいます。
今日はつらい話になってしまいましたが、白梅の子達の屈託のない笑顔を見ては、ホッとしている私です。