絵本の効果
- 2009/11/12 09:40
- カテゴリー:子どもの生活の中から
【画像:発表会での、劇ごっこの大道具を作っている年長児達】
私(事務)は、保育のプロではありませんから、長く幼稚園に勤めていても先生達の保育に関する話を聞いていると、驚いたり感心したりすることが多々あります。
今日もなな子先生が『おばけのジョージー』の絵本を
「K君(3歳児)が、この絵本大好きで何度も何度も見るんですよ!」とうれしそうに見せてくださいました。
私は「どれどれ…」とページをめくって見て、ちょっとガッカリしたのでした。
それは色がなくて、ただ青インクだけで書かれた、大人から見るとつまらなそうに感じる絵本だったのです。
すると、なな子先生は
「子どもは自分の心の中で色を付けて読むから、これはこれでいいんですよ」
とのこと。
そこで好奇心旺盛(?!)な私は、絵本の効果と挿絵について調べてみました。
①具象画と抽象画の絵本の教育的な効果の違い(愛媛大教育学部教授 佐藤公代氏の教育心理教室より)
・具象画の場合→具体的なものを手がかりにイメージをふくらませていける。
・抽象画の場合→手がかりが固定されずどんどんふくらんでいく。
※どちらがいいとか悪いとかいう問題ではなく左脳、右脳の使い方によるし、好き嫌いも関係してくると思われる。
…とのことで、なな子先生のおっしゃる通りでしたね♪
②良い絵本が人の発達や成長にとってどんなに大切な物なのかの証明に『クシュラの奇跡-140冊の絵本との日々』という本があります。
染色体異常で、身体的に大きなハンディキャップを持つ女の子クシュラは、生まれた時医師に「将来は歩くことはおろか耳も聞こえないし、目も見えない」と告知されたのです。
しかし両親は、わずかな希望を胸に1日10時間の本を読み聞かせた結果、3歳になる頃には障害もなく、普通以上のIQを持つ子どもに成長したのでした。
この本は、その様子が描かれている『実話』なのです。
私達一般家庭の親は、必ずしも知的教育・情操教育を目的として読んであげているわけではありませんね。
むしろ親子のコミュニケーションの1つの手段として読んであげている家庭が多いと思います。
結局は、子を想う愛情からしたことに付随して、子どもの発達を高めているということなようです。
ですから、お母さん!
子どもにたくさん絵本を読んで、愛情をたっぷり与えてあげてくださいね。本から得る疑似体験も、子どもの脳には1つの経験として記憶され、いつか活かされる時が来るでしょうから!