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2月の園だより

(文:園長)
                人生を豊かに生きていくための土台を作る

  21日の朝、3学期の始業式のために2階のホールに行ったら、子ども達はきちんと並んで顔を真っすぐにあげて待っていました。4月からは小学校に進学、または1つ上の組に進級と言う気持ちがこのような態度に繋がったのだと思います。3学期は、子ども達のこのような気持ちを大事にしながら、よいまとめの学期にしていきたいと思っています。

冬休みの生活表を全員分読ませてもらいましたが、「ひとりで」の取組みで全クラスとも一番多かったのは、「片づけ」でした。「片づけ」のできる子になってほしいは、各ご家庭共通の願いでもあるのだということを、改めて強く感じました。

  20年くらい前に全米で400万部の驚異的ベストセラーになり、日本でも話題になったロバート・フルガム著の『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本には、幼稚園で学んだ(学ぶ)こととして「使ったものはかならずもとのところに戻すこと・ちらかしたら自分で後片づけをすること」と書かれています。23日の年長組お父さんの会では、「家では片づけをしなかったのに、幼稚園に通うようになってから、家でも片づけをするようになった」「家では片づけをしないのに、園では片づけをしていた」というお話もありました。家では難しいこと、一人では難しいことでも、集団の中ではできるようになるところに幼稚園の価値があると思っています。

  片づけ以外にも、上記の本には「何でもみんな分け合うこと・ずるをしないこと・人をぶたないこと・人のものには手をださないこと・誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと」ということも挙げられています。これらは友達とのかかわりの中で学んでいくことだと思います。そして、人生を豊かに生きていくうえで必要な資質(知恵)でもあると思います。

 子ども達のこのような資質の土台を作るのが、幼稚園の役割であり価値であるということを再確認しながら、日々の保育に当たっていきたいものと思っています。 

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