お泊まり会、嫌だ…(年長)
- 2009/07/03 11:10
- カテゴリー:子どもの生活の中から
年長組になると「お泊まり会、イヤだ…」と言う子がいます。
初めて家族と離れる不安からだとは思いますが、中には家庭でいろいろプレッシャーを与えられる子もいるようです。
また、失敗させたくないという親心から、事前に友達同士で泊まり合い「お泊まり会の練習」をする子もいます。
ところが、練習したことがむしろ裏目に出ることの方が多いのではないかと白梅の先生達は話しています。
例えば、練習することによって「感動」の大きさが違ってきます。また、練習の時と勝手が違って自信をなくすことも考えられます。こういう時は、一緒に体験した方が良いと思われます。
不安な子達のために年長担任の阿部先生は、何年か前のアルバムを見せながら「こんな楽しいことがあるんだよ―!」と「お泊まり会」についての話をしました。
もちろん楽しいことばかりではありませんけど…ね?!
どうして年長組だけが「お泊まり会」が出来るか聞いてみました。
①お父さん・お母さんがいない幼稚園でも、自分のことが自分でできるから。
②一人では作れない「ぴょんちゃんWX号」ロケットを作ったことのように、みんながいるから安心・だいじょうぶ!阿部先生もいる!
③困った時、わからない時、友達が教えてくれたり、反対に教えてあげたり、お互いに助け合うことができるから。
↓
阿部先生「そうです。だから、そら組だけが「お泊まり会」できるんですね。」
それを聞いた子ども達の表情は誇らしげで、次々に「イエーイ!」という歓声を上げたのでした。
その歓声は、毎日の生活上の土台があってこその、自信から出たものだと感じました。
例えば、水を大きなタライに入れて運ぶ時、砂場のシートをかぶせる時等、みんなで力を合わせると一人では出来ないことが可能になった成功体験…子ども達は、日々多くのことにぶつかり、力を合わせて解決しています。
阿部先生いわく
「よく、失敗は成功のもとと言いますね。失敗してもどこを改善すべきかに気付けばいいんですよね」と。
ですから、お泊まり会ではみんなで力を合わせて困難な出来事を切り抜けましょうね!解決した後の爽快感は最高だと思いますよ。