(文:嶋田)
…つづき
(阿部先生のメモから)
《月曜日》
「こすずめのぼうけん」ごっこでは、自分でどんな役になりたいかを決め、同じ役になった友達と、鳥の巣を作り始める子がいました。また、直接参加ではなく、その場で子どもたちの遊ぶ様子を楽しげに見ていたり、「お面あるといいんじゃない?!」と言ったりして、『見て参加』の子もいました。
《火曜日》
子どもたちから「昨日の続きをしたい」と言われ、時間と場所の確保や製作できる環境を設定しました。
・遊びの続きができるように、ホールに作られた自分たちの鳥の巣は壊さず残し、昼食後も遊びが展開できるようにしました。(『ホールをかしてください。そら組より』という看板を貼り、貸し切り状態にした)
・お面や表札作りをし、それぞれの鳥になりきって遊ぶ面白さを楽しんでいました。
・鳥の習性を知っている子どもは、それらを表現しようとしていました。(例…カラスはゴミを集める。フクロウは暗くなってから獲物を獲る…等)
《参観当日》
ホールで絵本視聴後、この遊びを再度行いました。
以下、一緒に参観した小山先生から聞いたお話です。
城南小学校の先生が参観にいらしての感想第一声は「幼稚園の先生は、体力勝負ですね!」と。
また、白梅の子ども達は、先生の言うことをよく聞いているとほめてくださったそうです♪
★小山先生は…
「表現力とか、立派に話すことも大切なことかもしれませんが、白梅幼稚園では、まず自分で考えることを一番大切にしています。
『こすずめのぼうけん』ごっこをしている子どもたちを見てみると、自分たちが経験したことから想像して行動しているのです。例えば、蜘蛛の巣に引っ掛かったり、カラスはゴミを半年もかけて溜めたり(笑)しています。
やはり体験しなければ想像も出来ないということですね。
白梅の先生は子どもをよく見て、聞いて、その子の思いを汲み取ってあげることを大切にしているのです。
ですから、国語の発表はしなくても、子どもと対話してみると、もう既に小学1年生の国語の基本は網羅していると感じますよ。」
とおっしゃっていました。
白梅の場合は、生活の中から国語力を身につけているということですね。